結婚をすると自分の両親だけでなく、相手の両親も大切にしていきたいものです。その両親との付き合い方も、ふたりで話し合っておきましょう。 文 例 「夫と妻は、お互いの両親を尊重し、大切にします。」「お互いの両親に対し、親孝行できるよう努めます。」 「夫と妻は、お正月元旦と法事は夫の実家へ帰省します。」 「妻の実家へは、元旦の翌日(1月2日)とお盆に帰省します。」 「夫と妻は、年に1回ずつ交代で、それぞれの実家に帰省します。」 |
いずれ考えていかなければならない親の介護と同居についても、ふたりで話し合っておきましょう。民法上、子どもには親の扶養義務があります。法律上、親の介護を拒否することはできませんが、今すぐに答えが出ない場合は、「○年後に考える」などとしておきましょう。 また、両親との同居についても、夫婦でトラブルになりやすい項目です。お互いの意思をはっきりと確認しておきましょう。 文 例 「夫と妻は、どちらかの両親に介護が必要になったとき、お互いに協力します。」「両親の介護については、3年後に、再度考慮します。」 「夫と妻は、お互いの両親との同居はしません。」 「万が一、同居が必要になった場合は、改めて考慮することとします。」 「夫と妻は、親がが○歳になったとき、同居・住宅について検討します。」 |
お互いの兄弟姉妹との付き合い方についても、話し合っておきましょう。それぞれの関係性を把握するとともに、お互いに尊重しあえる関係を築いていきましょう。特に配慮したい人がいる場合も記載しておきましょう。 文 例 「夫と妻は、お互いの兄弟姉妹を尊重し、良好な関係を築けるように努めます。」「妻の兄に対しては、特に配慮した付き合いをするよう努力します。」 |
1親等は自分の親・子、2親等は自分の祖父母・兄弟姉妹、3親等は伯父(叔父)・伯母(叔母)・甥・姪のことです。本格的に、親戚との付き合いが始まる前に、ふたりの意思とその振る舞いなどを確認しておきましょう。 文 例 「夫と妻は、積極的にお互いの親戚と付き合います。」「冠婚葬祭などにも、積極的に参加します。」 「夫と妻は、年に2回、夫の実家の祭礼に参加し、手伝いをします。」 「夫と妻は、お互いの実家での飲酒・禁煙を極力控えます。」 「お互いの家の風習に、できる限り協力するよう努めます。」 |
仕事の付き合いで、「家に上司を招く」「夫婦で招待される」なんてこともあるかもしれません。社交的なふたりなら、負担にならないかもしれませんが、お互いの気持ちを知っておきましょう。 文 例 「夫の仕事上の付き合いに、妻は積極的に協力します。」「自宅でのもてなしについては、必ず事前に相談をします。」 「月に1度は、自宅でホームパーティーを開きます。」 |
お互いの友人との付き合いについて、お互いに積極的に付き合っていきたい部分と、干渉されたくない部分とがあるかと思います。住んでいる環境にもよりますが、ご近所とのお付き合いも出てきます。友人・ご近所との付き合いについて、理想的な関わり方について、話し合ってみましょう。 文 例 「夫と妻は、それぞれの友人関係の付き合いを尊重します。」「お互いの友人との交際を尊重し、必要以上の干渉はしません。」 「お互いの意思を確認しながら、友人関係を広げていきます。」 「夫と妻は、近隣との付き合いについて、協力して行います。」 「町内会・マンションの管理組合の役員については、夫が引き受けます。」 |